2015年3月20日金曜日

後発医薬品(ジェネリック)について

本日、高知市の代議員会で後発医薬品についての発言があり、先日の院内処方・院外処方も相まって少し考えさせられたため一言。

現在、国は医療費抑制のため後発品使用を斡旋している関係で、処方箋薬局ではおそらく殆どが後発品になっている可能性がある。
病院や薬局での保険点数など細かいことは置いておいて、この後発品がくせ者である。

そもそも薬とはメーカーが開発・研究した後、治験をし、承認され発売される。
発売後、しばらくしてから組成のみ公開され後発メーカーが作り、治験なしで発売される。
例えれば、卵焼きと出し巻き卵ぐらい違うものになっている可能性があるということだ。

多くの国民は、食の安全に付いて高い関心があるが、薬はどうだろう?
安くて十分効果があれば、全く問題ないことはうなづける。
いいジェネリックも沢山あるし、当院でも採用している。

院内処方では問題ないだろうが、処方箋で薬局に行き薬をもらう際は、多くの人は一般名での薬名を聞くだけで選択肢はない。
先発医薬品を希望する場合、その選択肢はあるのだろうか?

医療費は確かに増え続ける。団塊の世代の数が減るまでは確実に増え続ける。
戦後の高度成長期を支えて来てくださった方々の医療費を削るというのもおかしな話だが、さらに、処方薬の選択等への配慮が足りないのもいかがなものかと思う。