当院では、開院以来上部も下部もオリンパスのQ260シリーズを使用しています。
(もっと前にさかのぼると、Q260が発売される前から使用していましたが。)
従いまして最新のカメラではないですが、自分の指先の様に動かす事が出来ます。
このカメラの利点は、『口からの内視鏡としては細めであり、面順次方式の高画質』。
これにつきると思います。面順次方式とはオリンパス独自の方式で簡単に言うと「画質3倍以上」です。(少し詳しく説明すると、普通のカメラやテレビなどはドット表示なのですが、これは全体がグレースケールで合成するんので、肉眼で見ているように滑らかなのです。)
私が口からの内視鏡にこだわる理由は、画質です。
鼻からの内視鏡は画質、細さ故の扱いにくさ等より経口より見落としが多くなりがちだと思います。(もちろん見落とさない様に検査した上での話です。)
径鼻の最大の利点は、嘔吐反射が出にくい事ですが、私の経口内視鏡を用いた検査の経験上、嘔吐反射を来す事はきわめてまれです。また、苦痛も個人差は多少あるかと思いますが、殆ど無いと思います。
検査のためだけに鎮静剤などの余計な薬剤を使用したりせず、苦痛無く挿入し、精度の高い検査を心がけています。